なんてことない日常の記録

駆け出し医。できることを1個ずつ少しずつ増やし中。気ままに書くブログ。趣味話多め。記事長め推敲ほぼ無し。特に誰も得しないブログ。

思い出したくもない国試

晶です。

 

情報収集してないのに勝手に国家試験始まる終わるの情報が入ってきて、気分がグロッキーです。

 

考えるだけで動悸がする。

本当に本当に辛かった。

社会人でない肩身の狭さ、先の見えない未来、お金がない中でのやりくり(買い物や昼代や通院費用は自分)、自己肯定感の低下、家族への期待の裏切りの連続、一度切れると戻ってこない集中力、強い眠気。

何もかも辛かった。

 

だからこそ思い出してしまうと動悸がする。

 

偉そうなことを言うつもりもないし、パスしたモノの余裕なんか表すつもりもない。

 

研修はなんとかもうすぐ1年終わるけど、毎日が必死だし、自己肯定感は低いままなので、未来のことを考えると不安になる。

 

私なんかが医者になっても良かったのだろうかと、時々考えてしまう。

精神科では、1年やそこらでは、適性なんかわからないから考えなくて良いと言われた。

 

受験期間中に身につけた方法でなんとか酷いうつ状態にはならずにすんでる。

 

考えすぎると思考は堂々巡りになるので、思考をストップさせて、現実に戻ってくる。

 

目の前のことをやる。

とりあえず行動する。

 

下を向かずに上を向く。

 

私が多浪で良かったのはある程度は精神的に安定を得る方法を身につけたこと、婚約者と出会えたこと。

この2つ。

それがなかったら研修もリタイヤしていたかもしれない。

 

それでも強いストレスや、少しでも生活バランスが崩れると脆くなりやすい。

 

正直当直できるのか不安しかない。

 

 

大学生のとき、うつがきっかけで不眠になり、ベンゾジアゼピン系の薬を飲み続けたら精神依存が強くなって、飲まないのが怖くなった。

飲み続けた結果、重度の眼瞼痙攣になって目にボトックスを打たないと目が開けられなくなった。

 

以降ベンゾジアゼピン系の薬をやめたけど、未だに少しでも飲むと翌朝も不動感が強く歩けなくなる。

 

仕方ないから別の薬で寝てるけど、その調節もマチマチで少しでも多いと眠気が持ち越される。朝も起きるのが辛い。かと言って少しでも減らすと悪夢を見て夜中に目が覚めるのを繰り返す。

 

まぁ、研修もハイパーではないにしろ思ってたほどハイポではなく、毎日緊張して生活してるから当たり前といえば当たり前なんだけど凄く疲れる。ADHDは特に過集中するから疲れが人一倍多いらしい。あんまり病気のせいにしたくないけど、普通の人の疲労感ってどんなもんなんだろうって思うことはある。

 

自分はできない人間なんだから頑張らなきゃってどうしても思ってしまう。

 

多浪による代償は思考過程においては、まあまああると思う。

 

できることをする。

でも無理はしない。

でも時々無理はしないといけない。

ストレスはある。

 

それでも、職があり、それなりに給与が貰えて、婚約者がいて、未来も考えることができて、生活できる今の私は浪人時代とは比べものにならない程、恵まれている。

 

医者になれて良かったと、常々感じる。

 

世の中には色んな事情で仕事もできず、お金もあまり稼げず、独り身でいる人も沢山いる。私もそうなっていた可能性は充分あった。

私も医者の中では恐らく沢山挫折してきた部類かもしれないけど、世の中から見ればやっぱり恵まれていると思う。

 

だからこそ、私に出来ることを1つずつ増やしていくしかない。それくらいしかできないが、前進していたい。

 

医者になれて本当に良かった。