なんてことない日常の記録

駆け出し医。できることを1個ずつ少しずつ増やし中。気ままに書くブログ。趣味話多め。記事長め推敲ほぼ無し。特に誰も得しないブログ。

ADHDについて。

全く寝れなくて諦めた晶です。

 

隠すつもりもないので今日は自分のADHDについて書いてみます。

 

これは私が思い返してみて…なので当時のことは本当の部分は親しか知らないかもしれないけど、小さい頃の話も含め。

 

①忘れ物が多かった

忘れ物多い自覚があって家で確認するんだけど、忘れること多かったです。一番笑えなかったのは、ランドセルに前日にちゃんと支度して翌朝体育があるので体操着忘れないようにしなきゃな!と思って家を出て、ランドセルを忘れて体育着だけ持って登校したことが一度だけあります。なんか今日楽だな?と思ったらランドセルがなかったとか。血の気が引く気分だった…。

 

②衝動が抑えられない

色んなエピソードはあるけど、例えば「目を瞑って走ったらどうなるかな」「セーラームーンみたいに走って全力で階段降りたらどうなるかな」みたいなのは多かったです。覚えてないけど何歳かわからないけど三輪車で階段を転げ落ちたこともあって唇縫ったこともあるらしいです。多分「このまま三輪車で階段降りたらどうなるかな」と思ったんだろうな…。結果怪我することが多かった。他にも「授業中お喋りしてる人の声で先生の声が聞こえない。うるさい。イライラする。なので『うるさい!』と怒鳴った」などなど…。あと休み時間に『算数セット』ってやつで数え棒みたいなやつで何か組んで作ってたんですよね。授業終わって算数の時間じゃないのにそれが面白くてやめなきゃって思ってたのにやめられなくてめちゃ怒られて廊下に立たされたことあります。これはまだこれをやりたいという衝動性が抑えられなかった感じ。勿論幼児や小学生の時の話ですが…。大人になるとこれが衝動的にお金を使う、思いつきで旅行にいくなどの方面に変わっていった…。

 

③多動らしい多動はなかった

いわゆる授業中に歩き回るとか、そわそわしすぎるとかそういうのはなかった。ただ休み時間ごとに運動しまくってたのは覚えてる。関係あるかはわからない。旅行とかも衝動だけじゃなくて多動の一種なのではと今は少し思う。

 

④好きなことをしてるとたまに過集中

これはそこまで頻繁ではなかったけど、夢中になってる本や漫画を読んでると周りの音とかそういうのが聞こえなくなって気付くと電車を降りそこねたり話しかけられてるけど気付けなかったりしたことはありました。時間の感覚がわからなくなることは未だにあります。

 

⑤授業中居眠りしてた

わからない授業や興味がない授業や単調な授業だと高確率で眠気に襲われて寝てしまってました。耐えられない眠気。小学生の低学年の時からこれはありました。これは未だに起こるし、だいたい前兆があるのでやべーってなるけど、本当にコントロール難しいです。多分ADHDで困ってるランキング挙げたら上位に来るやつです。

 

⑥よく喋る

親からうるさいとか少し黙ってとかよく言われてました。とにかくすごく喋る。取り留めもなく喋る。マシンガントーク。話が飛ぶ。今のブログもあんまり変わらんな死。

 

⑦変わり者と言われる

これは未だに腑に落ちない時もあるけどよく言われました。何がおかしいのかわからなかったし、成長するにつれて変わり者と言われるのが嫌で一生懸命自分を抑えたけどそれでも言われました。言動もなのかもしれないけど考え方が変わってると言われる時もままありました。そのせいか小さい頃から成人してからもある一定数の人には嫌われ、いじめられた。だからこそ思春期頃から必死に周りに合わせようとしたり、言いたいことを言い過ぎないようにぐっと堪えたりして空気を読もうと必死でした。途中から何を話したらいいのか、空気を壊さなくて済むのかわからなくなって人と変な距離感になったり。段々面倒になって人といるより一人を選ぶことも多くなりました。思い返すと本来は人と遊んだり会話するのは好きなんですよね。嫌われるととことん嫌われるけど、仲良い人は本当に仲良くなるという極端体質でした。おかげで感受性の部分は強くなった気がします。

 

⑧片付けが苦手

親が厳しかったのでいわゆる部屋がごみ屋敷みたいなことにはならなかったですが、思い返すと片付けは小さい頃から苦手だったと思います。片付けなさいと小さい頃よく怒られてた。たまに足の踏み場なくなって思い立って何時間もかけて掃除するとか。これに対する対策は本当に最近身に付けたばかりです。対策は『面倒くさがらずに元の場所にその時に戻すこと』『早め早めに処理すること』。これを始めたら常に綺麗になるようになった。あとは文明の機器を使ってるのもでかいかも(^_^;)仕事もこれに近いことは大切にしてます。書類とかの仕事もすぐやるようにしてます。忘れたりするし、後回しにすると後がめちゃ辛いとわかってるから。

 

⑨急な情報処理や同時進行の処理が苦手

小学生の時から板書しながら授業を聞くのがとにかく苦痛でした。書き写してたら聞けないし、聞いてたら書けないのですよね。これは国家試験時にも本当に苦労しました。特にイメージしにくい科目、算数とかの数字系。目に見えない系(物理とか)。単純暗記系。数字系はゆっくりやってくれないと情報処理速度が遅くて全くついていけませんでした。一度理解して繰り返せれば定着するんだけど、最も時間がかかるのが『理解する』ってところだった。だから小学生の時にわからないことは授業後や放課後に先生に質問しまくってました。

ていうかこれも困ってるランキング挙げたら上位です。未だに数字系の話を口頭でされると何言われてるのかわからんくなる。文字にしてやっと少し理解できてくるのに…と。

これはADHDだからというよりは私の特性かもしれないですけど。ADHDってようは一番得意なことと、一番苦手なことの差が激しいと心理検査で診断されるので多分私はそういう所。実際私が一番得意なことは非言語的な推理力『行列』、一番苦手なことは数的処理能力や単純・複雑な事柄を記憶する力『算数』『数唱』『語音』と検査では出た。ちなみに『行列』の次に得意なのが『符号(作業処理能力)』『単語(語彙に関する知識)』。

他の検査?でも出たのは(群指数というらしい)、一番得意なことは『知覚統合(目からの情報処理)』。一番苦手なことは『作動記憶(耳からの情報処理や記憶)』。

まあ私の特性と当然合ってますよね。これらの検査やるのに計2、3時間かかった記憶があります。

 

今ざっと思い出せる範囲だとこれくらい?

あととにかく勉強の要領悪かったり優先順位がおかしかったり元々成績は良くなかったりとか。楽しくないと集中できないし眠いのでそりゃ成績も悪いです死。

 

あと、以下は最近知ったこと。

⑩周囲の影響を受けやすい

というのもADHDの特性らしいです。

ようはちょっとした言葉とかにも影響受けるので、人に注意を受けると普通なら気にしないような言葉でも異常に気にしてしまうとかあるらしいです。知らんかった。これはめちゃありますね。

 

⑪疲れやすい。

これもあるらしいです。一度集中し始めると過集中になるのが原因らしくて人よりも疲れやすいらしい。他にも興味ないことや刺激がないのに必死に食らいつくから余計に疲れたりするとか。

 

⑫なんだか頭の中がザワザワしてる(集中力の欠如)

思考?が常に動いてる感じもします。色んな事にレーダーをはってるような感覚。『今』よりも『刺激(楽しい、面白いことなど)』があるのを見つけるとそっちに気がいってしまう。薬でこれが抑えられると大分集中力が増す。これは一年位前に気付いた。最近ではないかw

 

これである意味グレーゾーンADHDなので(ギリギリ心理検査ADHDと診断される点数だった)、大変な人はもっと大変です。

ここからは推測ですが、私みたいなグレーゾーン系の人って成長していったりして無意識に対策・工夫していくのであまり大きすぎる支障がなくて幼少期に気付かれにくいのでは、と。

 

そして段々と色々不具合が生じはじめて、みたいな。

 

治療でコンサータ飲んでましたが血圧上がりすぎるし頻脈も酷くて体調不良が多くなってやめました。

血圧は普段120未満なことが多いのですが飲んでるときは140や酷いと150とか見たことない数字だった。頻脈は100はあった。動悸息切れ感はやばい。しかもそれが何時間か持続する。あれはめちゃきつい。あとちょっとしたことでのイライラがすごい。でも眠気が皆無だし脳が静かなんですよ。その点は良かったけどとにかく交感神経が亢進しすぎてムリだった。そして薬が切れると物凄い疲れる。体に悪いなぁと思った。

 

その後悩んだ末、アトモキセチンという薬に変えた。一部の人に眠気が出現するらしいのが怖くて最初飲めなかったけどそこまで強い眠気はなくて正直助かった。でもコンサータよりはやはり眠くなる。その代わり全体的に緩やかなので前ほど交感神経亢進しすぎないし、程々に脳も静か(ある程度はざわつく)。普通の人よりは自律神経乱れやすいとは思うけど今はこれで落ち着いてる。

 

 

 

ちなみに精神科を1ヶ月回った程度の当時研修医の人に言われたけど『発達障害はそんなんじゃない』『そもそもそんなに発達障害と言われる人は多くない』『自分に言い訳してサボってるだけ』『あなたのような人は沢山いる』『医学部に合格してる時点でADHDではない』とか言われたことあります。浪人中でしかも割と鬱傾向のときです。

 

そもそも大人の発達障害を診てくれる病院って本当に少なくて『子供の発達障害を沢山診た上で大人の発達障害が診れるようになる』世界らしいです。とにかく診断やら対処が子供と異なるようで専門家でも難しいみたいです。大人の発達障害を診れる専門の病院探すのどんだけ苦労したか。

なのにたかだか1ヶ月精神科回っただけで発達障害のなんちゃらを語られたときにはさすがにイラッとしました。

 

一部の医者なんてこういう人もいるわけです。

わかった気になって事実上わかってない人なんか多い。

余計なこと言わなきゃいいのに、恥ずかしさというものがないのかなとその時思いました。

 

自分にできることを他人ができないわけないと、なんで決めつけるのか。

そしてなぜ私がサボりたくてサボってると思うのか。心底その時幻滅しました。

そこまでして人を見下して相手をバカにしたいのか。あくまで私は『正常なんだから頑張れよ』ってことなんでしょうが。

別に見下すだけならいいですけど、悩んでる当人に、しかも鬱症状出てる時に言うとか人として頭おかしいなこいつと思いました。

 

そりゃあ特性ですから、人には多かれ少なかれ得意不得意はあるはずです。それで苦労することは人なんですしありますよ。

ぶっちゃけ怒ったのは私がADHDだろうが、なかろうが関係ないんですよ。勉強したいのにできないことに困って悩んでいたのにそんな言い方ありますかね。専門の先生みたいに具体的なアドバイスを何一つできないくせに偉そうに、とそりゃ思いましたわ。正論言うだけならある程度の馬鹿にもできるわ。簡単ですもの正論なんて。相手のことなんて何一つ考えなくていいんですもの。論理的に正しいことを言ってればいいだけです。目の前にいる人間の悩みはぶっちゃけ関係ないんです。凄く簡単な解決策ですよね。

 

世の中こういう医者ばかりではないです。本当に親身になってくれる医者も多いです。でもこういう医者が一定数いるのも事実です。特に精神科って凄く曖昧な部分も多い領域なので難しいと思うんですよ。診断も治療も。さじ加減が難しい。病名がわかってない症状の人もいると思います。

正直精神疾患に理解がない医療従事者は恥ずかしながら一定数います。言い切れるのは何故か?私の母(看護師)がそうだったからです。多分家庭環境も色々悪化した原因の一つではありますがここでは割愛。

理解がないのは少ない方ですが精神科医でさえいます。なぜお前精神科医になった?と思うような人がね…(精神科は特に医者との信頼関係が重要な科だと思います)。勿論他の科に比べたら圧倒的に理解ある医師の方が多いですけどね。

 

元知り合いみたいな医者にはこう思うことにしてます。

『人でなーし!!!』