なんてことない日常の記録

駆け出し医。できることを1個ずつ少しずつ増やし中。気ままに書くブログ。趣味話多め。記事長め推敲ほぼ無し。特に誰も得しないブログ。

聴診が難しい

晶です。

 

聴診器が悪いのではなく自分の耳が悪いのですが、いつも聴診で悩む。

明らかな音はそれなりに聞こえるけど本当小さい心音とか聞こうとしてるのに、聞こえないことが多くて、音が小さくて…と上の先生に一緒に診察してもらってお願いすると「聞こえるよ」と。

 

正直いつも聴診は本当集中力がいるので自分自身の呼吸を一回止めて聞いてる。

特に呼吸音に混じってる心音を聞くのが本当難しくて一旦呼吸音が聞こえると心音を探すのがまじで大変。慣れてないから?それとも自分の耳が悪いのか?

マジで集中してると聴診器当ててる指の音が気になるし。

一瞬で聞き分けてる先生達ってどうやって聞いてるん。マジで私の耳が悪いのか脳みそが悪いのか。。

 

結局心音聞こえぬまま終わることもままある。

正直なんかもう「自分の普通」が「一般的な普通」でない可能性があると知ってから、実は色々変えたほうがいいのではないかとか考えてしまうことはある。それこそ音を増幅してくれるような聴診器にしたり。たけぇけど。。

 

でもこないだはじめてちゃんとIII音がわかったのでそれは嬉しかった。

今までどんなにIII音あると言われても微塵もわからんかったのに。。

 

音に関しては色々不便してることはあって、例えば左耳で電話してるのと右耳で電話してるのとだと理解の仕方が違うとか。まじで意味わからんけどとりあえず右耳で電話するのが苦手。

でも生の会話は左耳より右耳の方が聞きやすい。

左耳で電話してる時に右耳で何か会話をされたり話しかけられるとそっちに全部一瞬持って行かれて左耳の情報が遮断される。

そしてしまった!と思った瞬間右耳からの情報も遮断されてどっちも言語として認識できなくなる。

ので、仕方なくもう一度聞き返す。

 

電話中にテレビの音とかも苦手。言語として音を認識できなくなるのでうるさいところだと反対側の耳を塞がないといけない。

雑踏の音でもそんな感じ。

 

音としては認識してるし、不安になって聴力検査したこともあるけど別に問題なくて。

多分これは私の特性だなと気付いたのは割とここ数年。

他の人はそうでないと知ってから、まじか、と。

 

だからなのか基本的にテレビをつけるってことをしない。

テレビを雑音として認識できなくて、脳が言葉として認識しようとするからテレビつけてるだけで情報過多になって疲れちゃう。

だからみたいテレビとか必要な臨時ニュースとか、そういうのが見たいときだけテレビはつけてる。

彼氏はテレビつけていたい人みたいだけど、私がその音が不愉快なので消すようにお願いしてる。

申し訳ないけど疲れちゃう。

 

割と最近知ったのはADHDは無意識に情報収集してしまうらしくて、それが人の会話だったり目からの情報だったり色々らしいけど。

基本的に情報過多になりがちでだから集中力も散漫するし、疲れやすいらしい。

あと自分から情報過多になろうとする傾向もあるとか(過集中のことかなぁ)。

 

それと聴診がどういうふうに関連してるかはわからないけど音の言語?情報?に関しては割と昔から難しいなと思ってたから、まあそれがADHDの特性だとわかっただけでも良かった。

 

聞けるときと聞けないときの差がまじで意味わからんけど。

 

ポリクリでも4人とか5人で先生の話を聞くけど、私だけ何を言ってるのかわからなくて後でメンバーになんて言ってたんって聞くこともあった。ちゃんと聞かないとだめだよって言われたことあったけど、いや、聞こえないねん!って。いつも心の中で思ってた。音は聞こえる。でもなんというか、音と言語閾値が違う感じ。言語はもう少しハッキリボリューム上げて話してくれないと…という。

 

本当にはっきり話してくれないととりあえず小さい声はほぼほぼ言語として認識できないし、モニョモニョも認識できないし、なんならはっきり話してくれていても背を向けて話されると(内視鏡中とか)、本当に声の内容が聞こえなくてストレスやばい。

 

昨日も上の先生に内視鏡してもらってすぐ後ろで見てたのだけど声が認識できなくて何度か聞き返してしまった。めっちゃ頑張って聞いててもそれ。

 

他にも昔から講義が苦手で、1個気になることがあると次の話が耳に入らなくなるし、一瞬でも気を抜くとなんの話なのかわからなくなったり。

とにかく聞いて書くことをメインにしてる講義は本当嫌いだった。

板書書き写すだけで何も聞こえなくなるし。どっちか片方にしてほしいって何度思ったか。

仕方ないから書き写したやつをあとで見返して復習したりわからないのは誰かに聞いたりしながら勉強はしてた。小学生のときからそうだった。

なんかもう途中で諦めると書くのやめて聞く方専念したりとか、色々やってた。

 

普通がわからないからそれを普通と思ってたけど、何やらそうじゃないぽいと知ったのは国家試験浪人して数年してからで。とりあえず勉強は昔から苦労してたなぁという記憶だけあって辛すぎるから二度と同じ人生は歩みたくないとも思えるw

 

正直薬飲んでも結局聞こえないんだけどね。

薬で補えないことのほうが圧倒的に私は多い気がする。

仕方ないから自制したり工夫したり。

 

なんかこう、スッと頭に情報が混沌として入ってくるのではなくて整頓して入ってくるような感覚を体験してみたい。

 

昨日も受け持ち患者さんで1人衝撃を受けた検査結果が返ってきて、考えること多そうだから最後に回して他の受け持ち患者さんのカルテを書いてたのだけど、その間ずっとその患者さんのことが気になって、めっちゃ集中力散漫して、とにかく1つずつ終わらせないとって何度も散漫してる状態を自覚したうえで軌道修正して他の人のカルテ書いてた。

 

最初に状態がどういう感じか全員のカルテや検査をざっくり見渡すのだけどそのときに見つけてしまったもんで、うーんやり方としてあかんのか?とも。。難しい。

 

とりあえず今後もこういう特性とは付き合っていかないといけないから自覚しつつ工夫かな。

多分だけど医者の仕事だけじゃなくてどんな仕事でもそれなりに苦労したんだろうなって思ってる。

 

うーん、大変。