なんてことない日常の記録

駆け出し医。できることを1個ずつ少しずつ増やし中。気ままに書くブログ。趣味話多め。記事長め推敲ほぼ無し。特に誰も得しないブログ。

苦手な診療

晶です。

 

忙しくてちーんとなってた。

 

今年から研修医は一般外来が必修になったらしい。元々うちの病院は外来をする研修があったのはいいのだけど、合計40日分の単位がなかなかハードで他科回りながら内科外来してる。

 

とりあえず全然慣れない。

短時間で頭フル回転させるの、めちゃくちゃむずい。

緊張しかしてない。

 

そんな中、外科の研修期間もそろそろ終わり。

 

とりあえず外科回って得たものは度胸が少しついた気がする。はい、見たことあるよね?やって。ふぁぁぁ。さすが外科の世界である。

 

おかげで局所麻酔とか外傷の皮膚縫合とか褥瘡処置とかちょっとずつ緊張しすぎないで、できるようになってきたような気がする。

皮膚縫合は形成外科の先生にも教えてもらったりしてるけど、本当奥が深くて楽しい。皮膚縫合だけしてたい。。。

 

腰椎麻酔はまだ1回しかやってないのでまだ緊張する。

あと抜鉤楽しい。抜糸はぎゅうぎゅうの糸があると、ふぁっきーんとなるけど。

 

普通の採血はできない人は看護師さんにやってもらうけど、本当色んな技術があって勉強になる。まだたまに血管外すけど、看護師さんの技術真似して血管出したりしてたらだんだん難しい人もちょっとずつ取れるようになってきた。

血管出したのに刺さって血液が戻ってこなかったときの絶望感たるや。

 

そんなこんなで手技色々経験できました。

 

そんな中、苦手な診療アップデート(嬉しくない)

 

外来全般。

感染症治療。

糖尿病治療。

心不全治療。

腹痛←NEW!!

 

なんなん。腹痛。むずすぎん??

腸炎ってなんなん??

上腹部痛や腹全体痛いってうげぇとなる。

治療どうしたらええねんってなる。

入院基準は何よ。

腹痛むずい。本当むずい。

 

そもそも得意なものなんてないのだけども。。

 

いや、皮膚縫合だけでも…←外傷の挫創を縫合した後、抜糸のときに綺麗だったと褒められてめちゃくちゃ嬉しかったやつ。

 

まあ。今でこそこんなだけど、元々小学生の時は運動バカだったから、体動かして覚える方が得意なのは事実かもしれない。

でも外科の体育会系の性格ではないという。

基本的にスポーツは1人で戦うものしかやってこなかったのもあるけど。

 

水泳と卓球は好き。

小学生のときはドッジボールや縄跳びや一輪車や鉄棒も好きだった。

短距離走は好きだった。長距離は苦手。

バスケやフットサルみたいなのはボール回ってこないのが嫌で無理だった。

テニスとかバトミントンは卓球に慣れたせいでスカッとなるのであんまり得意じゃない。

バレーボールは楽しかったけど、女子は腕が痛いからと落ちてきたボールを避ける人ばかりでラリーが続かなくてイラッとしてた記憶。

 

多分元々協調性がないから集団スポーツが苦手だったのかもしれんけど。

だからこそ上下関係がみちみちの世界は凄い苦手だったりする。

 

それでも手技ものはやると楽しい。

この葛藤に気づいたのはポリクリ回ってる時。

外科の性格じゃないな、自分…となって外科にいくのを諦めた。

正直内科の方が居心地はいい。頭は悪いけど…致命的。

だからせめて内科でも見れるくらいの軽度の外傷処置はできるようになりたい。

 

頭悪いなりに、色々勉強して、この身体診察しとこうとか、この検査はしといた方がいいかもしれないとは少しずつ思えるようにはなってはいてこないだもそれで病気見つけられたけど。

 

それでも結局、それを説明しても治療や精査の希望ないとそれまでだし、患者背景を考えながら診療する難しさを感じている。

 

その人にはその人の人生があって、考え方があって、環境があって、経済状況も違うし。

 

検査や治療するだけじゃなくて、人としてその人が今後どう生きやすくなるかとか、その人らしさとか、そういうのを凄い考える。

 

元々そういう風に患者さんを人として診ていきたいという想いがあったから、今の病院はそういうことをきっちり考えさせてくれるのは勉強になる。

 

思ってたより忙しくて毎日疲労いっぱいで帰宅するけど、選んだ病院は間違ってなかったなぁと思う。

 

でも上の先生いわく、そういう風にみる医者は割と少ないらしいし、これはうちの疾患じゃないからっていう人の方が多いと言われた。だからここを基準にすると、他の病院で、え?となるかもしれないとも言われた。

 

そういうものなのかぁ。

たまたまこの病院選んで、たまたま私の考え方の一致してて奇跡!と思ってるけど、そういうのは本当に少ないのかなぁ。

 

 

私にできることはまだまだ少ないけど、1つの目標は『自分が診れる疾患か、送る方がいい疾患かをしっかり見極める。送るのであればしっかり判断して適切な科へ送る』っていうのが目標。ただ漫然と送るのではなくて、ちゃんとできることをした上で、匙を投げるようなやり方ではなくて、患者さんのためになるように送る道を提示できるようになりたい。その上で、診れる人をちゃんと診ていけるようになりたいし、診れる幅も増やしていきたい。

 

あとコミュニケーションだけはちゃんと取る。

人としても接する。これは忘れないようにしたいし、父親のいいところでもあるからそこは引き継ぎたい。

 

なんだかんだ8ヶ月が終わる。

早いなぁ。

今1番怖いのは、研修が終わると教えてくれる人が激減するということ。

2年間でどこまでいけるのだろう…不安とともに私がやることは変わらない。

目の前のことを1つずつクリアしていく。

がんばろー。